もぐもぐコラム

vol.6 NAHO公使 リンゴの新常識!

リンゴのシーズンがやってきました。長野県は全国第2位の生産量。8月からさまざまな品種がリレーされます。

最近、注目を集めているのは果肉の赤いリンゴ。

日本で栽培されているリンゴの多くは、果肉は白や淡い黄色がほとんどですが、実は、野生種や外国の品種の中には、果肉までピンクや赤色になるリンゴがあります。

これらは、かなり酸味が強く、海外では調理用やシードルなどに利用されています。日本ではリンゴは生食が一般的ですので、これまでほとんど見られませんでした。

そんな中、生でもおいしく食べられる赤い果肉のリンゴの育成が、日本でも進んでいます。県内では、信州大学や長野県果樹試験場などで開発が進められ、産地としては中野市に先進的に栽培に取り組んでいる方がいらっしゃいます。果肉の赤色は、アントシアニン!栄養面でもうれしいですね。

まだ果肉が赤いリンゴは栽培が始まったばかりで、生産量が少なく、流通もまだまだのようですが、これから人気が出そうですね。

「1日1個のリンゴは医者いらず」というほど健康フルーツとして知られていますが、おいしいリンゴも毎日だとマンネリして飽きてしまうことも。いつもの食べ方をちょこっと変えるだけで新しい味わいに。

 

★切り方を変えてみよう!

リンゴの切り方の新常識!「スターカット」。

よく洗ったりんごを皮付きのまま好みの厚さに横から輪切りにするだけ。食べるときに皮の食感も気にならないんですよ。皮に多くの栄養が含まれているので皮ごと食べるのがいい、ということは皆さんよくご存じかと思います。

実を守る皮には、ポリフェノールなど多くの栄養素が含まれています。丸かじりが苦手な方も、この切り方なら皮ごと手軽に食べられます。

ちなみにリンゴを輪切りにすると真ん中に種が星型に現れることから「スターカット」と呼ばれています。この芯の部分を星形やハート型の型抜きでくり抜くとまたかわいさがアップ。

種を食べてしまう心配もなく、子どもも大喜び。切り方を変えるだけでも、ずいぶん雰囲気が違いますよね。アレンジもしやすいんです。フライパンにバターを熱しソテー。甘みが引き立って、驚くほどおいしいんですよー。アイスクリームをトッピングしたりシナモンパウダーを振りかけても良いですね。

 

★冷凍してみよう!

リンゴは切らずに丸ごと、よく洗って水気を取りラップをして冷凍庫へ。食べる30分くらい前に冷凍庫から取り出して自然に解凍します。シャリシャリとシャーベットみたいな口当たりでおいしいです。包丁もスッと入ります。

また十分に溶けると、コトコト煮たリンゴのように、トロっとしてとってもやわらかくなります。

シャリシャリとトロっ、どちらの食感もおいしいので、ダブルでお楽しみください。ボケたリンゴもおいしく食べられます。そして、冷凍することで驚くほど甘みが増して感じられます。ちょっと「酸っぱいな」というリンゴも冷凍したらおいしく食べられますよ。

普通に保存しても一か月近くは日持ちがするリンゴですが、冷凍保存だと2か月以上は持つといわれています。たくさんある時は、いくつか冷凍保存しておくといいですね。生は生の良さがありますが、生とは一味違った、簡単デザートになります。

 

 

昨年の台風19号や今年7月の豪雨災害で被害にあわれたリンゴ農家さんも大勢いらっしゃいます。心よりお見舞い申し上げます。私は長野県産リンゴを応援!感謝しながらとことん楽しみたいと思います。


NAHO
おいしい信州ふーど公使
NAHOさん
・野菜ソムリエ上級プロ(長野県で初めて取得)
・ジュニア・アスリートフードマイスター
・フリーアナウンサー