2020.11.15
vol.8 宮坂公使 「人 自然 時を結ぶ」
多くの人々にとって2020年は、今まで当たり前に思っていた考え方や暮らし方、働き方がガラリと変わる一年となりました。
我が家でも、あれほど多かったお酒のイベントや出張、酒蔵を訪ねてくださるお得意様のご接待、果ては冠婚葬祭までぱったり途絶え、蔵元ショップ・セラ眞澄も一か月休業という羽目に陥りました。
しばらくは茫然自失の日々でしたが、ふと見ればそこには諏訪盆地をぐるり取り巻く新緑の山々があるではありませんか。
幸い友人の一人、そして社内にも根っからの山好き女子がいることが判明。彼女たちのアドバイスに従い、時には同道をお願いして週末は夫婦で山歩き。そんな革命的な生活パターンで半年を過ごしました。
天候も不順だった今年は、山頂からの絶景というご褒美に恵まれることはめったにありませんでしたが、深い森の中で吸い込む空気の清々しさ、行きかう人々の気持ち良い挨拶、体に染みわたる梅干しおむすびと冷えた水の美味しさだけで大満足。その上、帰宅すれば温泉お風呂が待っています。炭火で炙った酒粕漬け豚肉やら油揚げやらをハフハフ頬ばりながらお燗酒を酌む贅沢な時間も待っています。
信州に暮らし始めて36年目、多少痛む足腰をさすりながらも、改めて「人・自然・時」に恵まれた信州暮らしの幸せを実感する今日この頃です。
<酒粕鍋>
豚肉 薄切りロース肉(しゃぶしゃぶ用) 1人150㌘(お好み)
大根 千切り
酒粕 100㌘ (お好み)
ショウガ・みそ
おいしい信州ふーど公使
宮坂公美さん
宮坂公美さん
・宮坂醸造株式会社セラ真澄ショップディレクター
・信州農産物マーケティング戦略会議委員
・「酒のある和やかな食卓」をテーマに、日本酒を通じて食と器の魅力を国内外に向け、「おもてなし」の楽しみとして発信
・信州農産物マーケティング戦略会議委員
・「酒のある和やかな食卓」をテーマに、日本酒を通じて食と器の魅力を国内外に向け、「おもてなし」の楽しみとして発信